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「3Dプリントものづくり」
- はじめまして!
私たち「323工房」は、生まれたばかりの「光造形式3Dプリンター」によるアクセサリー&小物の工房です。
もともと違う分野で活動していた2人が、この新しい道具を使ってものづくりをしています。
「光造形式3Dプリンター」……聞き慣れない言葉ですよね。
実は、この下のロゴ画像に写っているのは、全て3Dプリンター製なんです。 -
- この、「Creema SPRINGS」という場をお借りして、
私たちはみなさまに「3Dプリントものづくり」について知っていただきたいと思っています。
クラウドファンディングならではの、参加感覚、遊び心……
ここへいらしているのは、きっと、そういったものが好き!やってみたい!という方々のはず。
それらは全て3Dプリントものづくりと相性がいいと、私たちは思っています。 -
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やっぱり、まずは「遊び」から
- とはいえ、まずはやっぱり、触ってみて、楽しむこと。
そう考えて、私たちは今回、チェスのコマを作りました。
木とも陶器ともガラスとも違う、3Dプリントの手ざわり。
遊びながら手に取って、その感触を味わってみてください!
そして 一緒に盤を囲むひとと、
「実は、このコマはね……」と話題が弾むきっかけにしていただけたら。
さらに飾って愛でてもいただけるように、
ただのコマではなく、ペンギンの姿のコマにしました! -
- 「飼育員コース」では、コマにするペンギンの種類をリクエストしていただけます。
世界全18種のペンギンは、その姿も少しずつ個性的。
ペンギン好きのみなさまに、ご自身の“推しペンギン”を教えていただいて、3DCG(造形前のモデル)からご覧いただき、ご相談しながら、一緒にコマを作り上げましょう! -
- ものづくりに興味はあるけれど……まだバクゼンとしていて……という方には、
「たまごコース」で3Dプリントものづくりについて知っていただけたら、
「こういうことできるかな?」というアイディアを、なにか形にしていくお手伝いができるかもしれません。
このプロジェクトでは、
「こういうものを実現したい」という私達の想いだけではなくて、
皆様の想いも一緒に形にしていけたら……そんなふうに思っています。
私たちの作りたいものとみなさんの想いの合体が、最終的に目指す理想です。 -
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私たち、323工房のこと
- 3Dプリントものづくりは、小さな規模でも可能です。
実際、私たちは、東京の片隅のごく普通のアパートの一室でプリントしています。
ダイニングテーブルのすぐ横に3Dプリンターがあって、
デスクのPCで設計をし、データができたらプリントをセットして寝て、
起きたら出来上がったものを取り出して、仕上げながら食事して……
そんなスケールです。 -
- 323工房は2人組。役割を言うなら、デザイナーと3DCGオペレーターといったところでしょうか。
デザイナーYは、もともとレザークラフトをやっていました。
もともとは全然違う研究をしていた学生時代、本の山にうずもれて論文を書いていて、突然「手を動かしたい!!」と思い立ったのが始まりです。手縫い鞄の教室に通い始め、やがて工房へ弟子入り。自分自身のブランドも立ち上げ、バッグやステーショナリーなどを、主にオーダー形式で製作してきました。
オペレーターJは、長らくゲーム作りをしていました。子供のころから粘土、紙、プラモデルといった工作全般が好きでしたが、そのうちデジタルへの興味から、フリーゲーム・同人ゲームの世界に。ゲームに演出として取り入れようとして3DCGの勉強を始め、乗り物のモデルを作ったり、それらを使ったショートムービーなどを作るようになりました。
全く違う分野で活動していた2人ですが、実は、学生時代に考古学を学んでいたという共通点がありました。
それが縁で知り合い、Yが「古代美術や遺跡をモチーフにものづくりをしてみたい」という夢をもらしたところ、「それって、3Dプリントでならできるのでは?」となって意気投合。
ちょうど時期の良さもあって、性能の良い3Dプリンターを導入することができました(このことは、もう少し下でもお話しします)。
最初に試作してみた古代土偶(をまねたフィギュア)のフォルムの美しさ、バランスの取れた造形美に我ながら惚れ惚れ。 -
- Yにとっては、正直、
「3Dプリントって、いわゆる”デジタルガジェット好き”のためのものなのでは……?」
という先入観がありましたが
(きっともしかしたら、皆様にもあるのでは?)
それが吹き飛ぶような曲線美の表現を見て、その可能性の広さに魅了されました。
これをきっかけに、それぞれの得意を活かして「323工房」は始まりました。
私達のもうひとつの共通点が、「いきもの好き」ということ。
Jは、カモノハシなどのちょっと変わった生き物や、恐竜や古生物が大好き。
Yも、休日はカメラをかついで川辺を歩いたり、水族館に行くのが趣味です。(カメラはSONYα7です!) -
- そんな私達が323工房を始めたとき、いきものや草花は重要なモチーフとなりました。
3Dプリンターというものに一般に抱かれるイメージとは全く異なる、有機的な柔らかい曲線を表現する。
そしてそれを見ていただくことで、3Dプリントものづくりの幅広さを知っていただく……
という目的もありつつ、
もちろん大切なのは、造形することの楽しさそのもの!
特にデザイナーYが愛してやまないペンギンは、これまでも323工房でさまざまなアイテムに登場してもらいました。 -
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( ペンギンの可愛さ + ゲームの楽しさ ) × 3Dプリンター = ……?
- さて、そもそもなのですが、3Dプリンタでのものづくりをする……ということ自体、
まだまだ多くの方が「なにそれ?」「どういうこと?」
というのが実際だと思います。
かわいらしいペンギンというモチーフ、
そして伝統的なアナログゲーム、中でも多くのプレイヤーに今尚愛され続けるチェスという題材。
これらをまずはきっかけとして、3Dプリントに触れて・興味を持っていただける機会になるといいなと思っています。 -
ゲームという「場」、クラウドファンディングという「場」、そしてものづくり
- 実は最近、友人がボードゲームカフェを開きました。
お店に遊びに行ったとき、これまであまり触れる機会がなかったゲーム、特にコマを使うゲームに触れて、
「これは絶対に3Dプリンターに向いているぞ!」
と思ったのが、まずはアイディアの始まりでした。
小さなコマをたくさん作るのも、あるいはたとえば地形があるような盤を作ったりなんていうのも、まさに3Dプリンターの得意とするところなので。
そして、アナログゲームは、それを囲んでプレイヤー同士がコミュニケーションを取る、そういう「場」となりうる存在だということも、強く印象に残りました。 -
- 「ものづくり」というものを考えてみると、
たとえば普段ネット上でも、お客さまからオーダーをいただいて作る……
なんていうのも、確かにとても素敵なコミュニケーションです。
けれども、クラウドファンディングでは一対一の関わりを超えて、
ものを手に入れて楽しんでみたいという方と、
オーダーをし想像力を発揮してみようという方とを、
同じ場所で結びつけることができるのではないか。
異なる人々が協力し合える「場」としての、新しい形がつくれるのではないか。
そんなことを考えたとき、クラウドファンディングというものに挑戦してみたい!という思いが湧いてきました。 -
チェスのこと
- ゲームの中でも私たちは今回、チェスというテーマを選びました。
新しいゲームもいろいろあるし、あるいは日本らしく将棋でもよかったのでは?とお思いの方もあるかもしれません。
けれども、チェスというゲームはもちろん極めて伝統的なものでありながら、今も多くのプレーヤーがいますし、
おまけにインテリアやアートとしてもユニークで、とても魅力的。 -
- チェスには全部で6種類の駒がありますが、
それぞれが特徴的なデザインと、強いキャラクター性を持っています。
・一番弱くて小さいけれど、数の多さと堅実な使い方が勝利につながることも! な、兵士/ポーン。
・神出鬼没! 駒を飛び越えて空中戦が展開できる唯一の存在、騎士/ナイト。
・斜めにいくらでも動け、奇襲が狙える僧侶/ビショップ。
・縦横に直線的な動きをする堅実なコマ……かと思いきや、特殊能力で王を守る城塞/ルーク。
・チェス最強! 縦横斜めどこまでも動ける女王/クイーン。
・最後まで守られなければいけない存在、王/キング。
このキャラクター性の強さとデザインが、
チェスを単なるゲームの一種類に留め置かず、
様々な創作のインスピレーション・モチーフとしてきたのです。
そのチェスのキャラクター性に、特に個性豊かなペンギン達の種類を重ね合わせると、
ゲームとしても、インテリアもしくはアート作品としても、きっと素敵なものに仕上がるのでは!?
というのが、ペンギンチェスのインスピレーションになりました。 -
そして、3Dプリンターのこと
- 3DCGからの3Dプリント(しかも、大きな会社や工房でなくても、個人でも気軽に行える……)は、
2010年代からはじまった新しい分野です。
何度かタイミングがありつつ、最近でも2018年ごろにブームがありましたが、
その時のプリンターは実は扱いが難しく故障も多くて、ちょっと敷居の高い部分はありました。
しかしここ最近、安価で使いやすく、しかも細かく美しく造形できるプリンタが増えてきたのです。
3Dプリンターの造形力は、なかなかに衝撃的。
たとえばヘアゴムに付けられるような小さなモチーフでも、ここまで造形できるのです。
(ヒマワリの真ん中の部分、種から伸びた細部までご覧いただけますか?) -
- 私たちが使っているのも、そんな新しい機種のひとつ。
「こんなこともできるんだ!」というのを見ていただくにも、
いっそご自分で導入してみようという方にもオススメできる、
そんな良いタイミングかな、と考えています。
3Dプリントものづくりは、とにかくトライアンドエラー。
失敗エピソードは数知れませんが、あるとき、その話をインスタライブでしてみたら、
「すぐに簡単に印刷できると思ってました」と予想外に反響をいただきました。
それでも、これまで手で作るには困難であった形状に挑戦できること、
そして、自分の想った形が現実になるということは、なによりも大きな魅力があります。 -
- デジタルとリアルのものづくりの垣根……それは、まだまだ高くもあります。
けれど技術を突き詰めていけば、それはどんどん低くなるのではないかと期待しています。
新しい技術による、自由さや、この先の可能性の広がり。
そしてまた、普遍的なデザインや、モチーフへの愛情、人の暮らしに寄り添うことへの気持ち。
それらが合わさったとき、ものづくりとして、
とても楽しい現場に私たちはいるんじゃないかなと、ちょっとワクワクしています。
そしてそんなものづくりを通して、
その時だけではなく長い時間が経ってもちょっと思い出してもらえる、
そんな作品を生み出していきたいと思って、323工房は活動しています。
今回、このペンギンチェスが、3Dプリントものづくりを知っていただき、広がっていくための一つのきっかけになれば……。
そんな願いを込めて、このプロジェクトという場を立ち上げました。 -
お届けするもののこと
- さて、いよいよ造形!という段になってちょっと悩んだのが、
チェスといえば白黒なのですが、ペンギンはもともとが白黒だということです。
そこで、私たちのペンギンチェスのコマのデザインは、
「白(+黒)」と「グレー(+ブルー)」でご用意しました。
リアル寄りと、ちょっとファンタジーと、なペンギンたちです。 -
- 「ペンギンのえさコース」では、お気に入りの一羽を置物やアクセサリーとして愛でていただけます。
もちろん、「ひなコース」以上のフルセットで32羽集まれば、立派な群れに……。遊んでも並べてもお楽しみください! -
- 「成鳥コース」以上には、特製のウッドボックスがつきます。
しっかりとした作りの木の箱は、懐かしいおもちゃ箱のイメージで木工作家さんに作っていただいたもの。
フタを裏返すと、そこがチェスの盤になる仕掛け! ちなみに、もちろん、チェス盤のマス目も3Dプリンター製です。 -
各コースのこと、ご説明
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ペンギンのえさコース
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- コマひとつ(ペンギン1羽)単体。
お好きなコマを選んでいただき、ペンダントトップまたはボールチェーンキーホルダーに仕立ててお届けします。もちろん、金具なしでフィギュアとしても。 -
たまごコース
- 「まずは3Dプリンターのことを知りたい!」という方へ。
「ペンギンのえさコース」にプラスして、私たちのものづくりエピソード(3Dプリンターの機種の検討や必要な道具の話など)と今回のペンギンチェスの制作過程レポをまとめた小冊子をお届けします。 -
ひなコース
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- ペンギンチェスをフルセットでお届け。
チェス盤はつきませんが、お手持ちのもの、または一般に市販されている盤で遊んでいただけます。 -
成鳥コース
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- ペンギンチェスのフルセットを、盤つきの特製ウッドボックスに入れてお届けします。
これだけあれば遊べるセット。 -
親子ペンギンコース
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- 成鳥コースにプラスして、特別仕様のシークレットコマを2種類お付けします。どんなコマかは届いてのお楽しみ。
- ※「成鳥コース」と「親子ペンギンコース」には、それぞれ個数限定の早割があります(先着合計5個まで)
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飼育員コース
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- 推しペンギンのコマ、作ります!
参加型のコースです。
実は、このプロジェクトの開始時点でご用意してあるのは、
・キング=コウテイペンギン
・ポーン=フェアリーペンギン
……のみ。あとは、あなたのお好きなペンギンを、チェスのコマに仕立てます!
どうぞアイディアを聞かせてください。
クイーンにふさわしい美しいペンギンは?
ナイトに推したい凛々しさがあるのは?
3DCGで設計する段階から、ご一緒にこのプロジェクトを作り上げていきましょう! -
終わりに
- どのコースを選んでいただいても、
ご意見をいただければどんどん取り入れて、良いものを作っていきたいと思っていますので、
どうぞ応援よろしくお願いします! -
- また、このプロジェクトをご覧いただいて、
「こんなものも作れるんだ!」という驚きから、
「こんなこともできるかな?」という想像が膨らんだら、
ぜひいつでも私たちにご連絡ください!
3Dプリントものづくりを一緒に楽しみましょう。 -
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【追記】コマ全種、決まりました!
- (2020/11/5追記)
スタート時にはキングとポーンしか出来上がっていなかった当プロジェクト。
お待たせしました!
6種類、全てのペンギンが揃いました。 -
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キング = コウテイペンギン
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- ペンギンの中でも最大のペンギンが、もちろんキングです。
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クイーン = アデリーペンギン
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- コウテイペンギンの相棒として考えたとき、
サイズこそ小さいものの、コウテイペンギンと並んでただ2種のみ南極大陸で卵を産み子育てをするペンギン、
丸い目が印象的なアデリーペンギンに、南極組として並んでもらうことにしました。 -
ビショップ = キガシラペンギン
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- 「キンメペンギン属」に属する唯一のペンギン、キガシラペンギン。
黄金色の目がとても印象的で、頭部の色みとも合間って、ミステリアスな雰囲気を感じさせます。 -
ナイト = イワトビペンギン
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- きりりとした顔立ち(に見える)のイワトビペンギンは、
もっともナイトに相応しいペンギンでしょう! -
ルーク = ケープペンギン
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- これは、完全に個人的なことなのですが……
実は、私にとって最も馴染み深いペンギンは、ケープペンギンなのです。
一番行き慣れた水族館に、いるのです……
どうしてもコマにしたいな!と思っていたので、
私にとって見慣れた、岩地の巣の前をてくてく歩く姿から、
ルークのコマに当てはめてみました。 -
ポーン = フェアリーペンギン
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- キングには、最大のペンギン・コウテイペンギンを当てはめたので、
ポーンにはやはり、最小のペンギン・フェアリーペンギンを持ってきました。 -
- 全6種×2色のコマが揃いました。
(あともう1個、
「親子ペンギンコース」のシークレットコマは非公開です)
これらペンギンたちは、正確なサイズの比率には従っていませんが
(手で持って動かすコマとしての特質上、
あまり大きくなっても小さすぎても遊びづらくなってしまいます)、
それぞれのペンギンの模様や体型は、イメージを捉えたものになるよう、
試作を重ねてデザインしました。
どのペンギンも可愛くできた!!と自負しています!
ペンギンチェスプロジェクト、
完成&「たまごコース」以上のご発送開始まで、あともう少し。
どうぞ最後まで、応援いただけましたら嬉しいです!