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このプロジェクトについて
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- “本当にいいものが埋もれてしまうことのない、フェアな世界をつくろう”をミッションに、日本最大のハンドメイドマーケットプレイス「Creema」を運営するクリーマ。クリエイターの活躍の場を生み出してきたクリーマは、 この混沌とした時代において、価値観の変容がおこる今だからこそ取り組める表現活動があると感じ、地域を舞台に「パブリックアート(公共芸術)」という手法を通して、未来を明るく照らすようなプロジェクトの実現を目指したいと考えました。
この度、思いに賛同くださった、企業・団体※とともに「ENLIGHT2021実行委員会」を結成し、全国7か所でパブリックアートを同時展開するプロジェクト『ENLIGHT2021』を立ち上げました。 - 本プロジェクトでは、表現の場として北海道(北広島)、東京(豊洲)、神奈川(横浜)、富山(富山)、滋賀(竜王)、広島(尾道)、福岡(糸島)、全国7か所の古民家や遊覧船、ガスタンク、地下街、商業施設などを各地の皆様のご協力のもとで用意しました。
- ※福岡県糸島志摩芥屋にある遊覧船を彩るアートを制作いたします。
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- ※富山県日本海ガス株式会社岩瀬工場のガスタンクに、横の運河を走る観光船から鑑賞できるようにアートを制作いたします。
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- ※神奈川県横浜では横浜駅直結の西口地下街の壁一面にアートを制作いたします。
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- ※広島県尾道の山手地区古民家には、街の雰囲気に調和する立体的な造形アートを制作いたします。
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- ※協力企業・団体
・三井不動産株式会社(本社:東京都中央区)
・日本海ガス株式会社(本社:富山県富山市)
・学校法人岩崎学園(本社:神奈川県横浜市)
・ITOSHIMA PICNIC VILLAGE(福岡県糸島市)
・NPO法人まちづくりプロジェクトiD尾道(広島県尾道市) -
パブリックアート制作アーティスト20名の公募も同時スタート
- 『ENLIGHT2021』では、「価値観の変容がおこる今だからこそ表現活動に取り組みたい」というアーティストを本日より募集します(2020年9月28日〜10月18日まで)。今回のプロジェクト参加を通じ、様々な活動の制限下だからこそ創造できる作品を地域社会に根ざした場所で制作、展示することが可能となります。
制作アーティストは一般から広く公募し、イラストレーター・アートディレクター:大塚いちお氏、多摩美術大学 教授:吉澤美香氏、空間デザイナー:長谷川喜美氏、株式会社バウム代表:宇田川裕喜氏、クリーマ代表/クリエイティブディレクター:丸林耕太郎の計5名の審査員によって選出されます。 -
- プロ、アマチュアを問わず、意欲的なアーティストの皆様からのたくさんのご応募をおまちしています。
募集要件の詳細と応募申し込みについては、下記ページをご確認ください。 -
なぜ今、このプロジェクトの実現を目指すのか
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不安定で混沌とした時代に、私たちができること
- ENLIGHT2021実行委員会・クリーマの高島です。今回、このパブリックアートプロジェクト『ENLIGHT2021』のプロジェクトリーダーを務めさせていただいています。本当にたくさんの方々のご協力のもと立ち上げることができた、このビッグプロジェクトに込める思いや、背景について、私からお伝えしたいと思います。
この10年間、クリエイターの皆さまと共に歩み、イベント開催や店舗展開などを通して、全国各地の方々と繋がりを育んでまいりました。 -
- 2020年、突然降ってわいたような新型コロナウイルスの脅威がわずか数ヶ月の間に世界を席巻し、暮らしや経済に大打撃を与えています。人々の生活は大きく変わり、新しい日常がはじまりました。
そんな中で私たちに何ができるのか……社内で毎日議論を繰り返す中で生まれたのが、この混沌とした時代に「パブリックアート(公共芸術)」という手法で、未来を明るく照らすプロジェクトを実現できないだろうか?という案でした。
もともと「Creema SPRINGS」を立ち上げた背景には、『クリエイターが技術、才能、クリエイティビティを最大限に発揮することができて、支援者はそれを一緒に体感できる。みんなで自由な創造を楽しめたら、どんなに素敵だろう。』そんな思いがありました。「Creema SPRINGS」でクリエイターの方々がプロジェクトを実現することで、何か楽しくて心が豊かになることが生まれ、それによって世の中にほんのすこしでも良い影響をもたらせたら。
今回のプロジェクトはまさに、それを体現できる企画だと思っています。全国各地の様々な場所をキャンバスに、アーティストが思い思いに描く。そんな壮大な企画をみんなで応援し、実現することで、一緒になってこれからの未来を明るく照らすことを目指したい。そんな思いに賛同し、二つ返事で快諾くださった、三井不動産さま、日本海ガスさま、岩崎学園さま、ITOSHIMA PICNIC VILLAGEさま、まちづくりプロジェクトiD尾道さま... 協力企業・団体の皆さまに心から感謝の思いです。
この『ENLIGHT2021』プロジェクトで描かれる各地のアートによって、それぞれの地域がより一層魅力的に、そしてその街そのものや、目にした皆さんに、ポジティブな何かが生まれることを願っています。 -
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パブリックアートの制作場所と、地域の皆さまからのメッセージ
- 「ENLIGHT2021」では、表現の場として、古民家からインフラ施設まで全国7か所の個性豊かな場所を用意しました。今回の舞台となるそれぞれの街の紹介とその場所の提供に協力いただいた皆さまからのメッセージを紹介します。
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神奈川県(横浜市)
- 異国情緒漂う建物や最新スポットが集まるみなとみらい、中華街など、観光地としても魅力的な街、神奈川県横浜市。今回は横浜駅直結の西口地下街の壁一面にアーティストが描きます。
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- 【学校法人岩崎学園様】
1927年設立の学校法人岩崎学園は、専門学校7校と大学院大学を中心に、幼稚園から職業訓練、生涯学習まで幅広い教育活動を、横浜を拠点に展開しています。今回の壁画制作の舞台の一つであるギャラリー乙女通りは横浜駅西口から周辺施設へと続く地下道として、また本学園の横浜fカレッジに通うファッションや美容、ブライダルの世界を目指す若い学生たちの通学路として40年以上に渡り使用されてきました。今回のパブリックアートプロジェクトが、横浜駅西口地下街に新たなにぎわいを生み出すだけでなく、自分の夢を目指す若いクリエイターたちをアートとデザインの力で応援する場所になることを願っています。 -
富山県(富山市)
- 黒部ダムや世界遺産・五箇山、豊かな海の海の幸で知られる富山県。富山市の新名所ともなっている富岩運河の観光船から眺めることができる、ガスタンク※がキャンバスとなります。
※日本海ガス株式会社:岩瀬工場のガスタンク -
- 【日本海ガス絆ホールディングス株式会社 代表取締役社長 新田洋太朗様】
少子高齢化、東京一極集中に起因する地方人口の減少は喫緊の課題であり、富山県もその例外ではありません。一方、新型コロナウイルスは従来の「働き方」に大きな変化をもたらし、働く時間や場所の制約を劇的に緩和し、多様な働き方を生みだしました。多様な価値観を持つ人材が集い、アイディアを出し合い、新たなビジネス・サービスが富山から次々と誕生する。日本海ガス絆ホールディングスグループは、地域密着企業として新たなビジネスの創出と新事業へ進出する起業家への支援を通じ、地方創生を目指しています。今回のパブリックアートプロジェクトが、活気の溢れる富山のシンボルイメージになることを願っています。 -
広島市(尾道市)
- 文学の街、映画の街としてはもちろん、近年は尾道帆布や尾道デニムなど、ものづくりの発信地としても注目を集める、広島県尾道市。今回は、瀬戸内海に面した街並みから山手に進むと現れる、風情ある古民家がそのままキャンバスとなります。
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- 【NPO法人まちづくりプロジェクトiD尾道 村上博郁様】
尾道は古くから北前船の寄港として商業で栄えた街です。近年首都圏に多種多様な機能が集中し、衰退をしていたかのように見えましたが、2000年以降この空洞化によって生まれた「空き家」や「空きスペース」を活用する多くの若者やクリエイターを引きつけ、世界から注目される自由都市に生まれ変わろうとしています。そのモデル地区が駅から5分という好立地ながら空き家と空き地の多い坂斜面地区です。この場所を、皆さんと一緒にポストコロナ時代の持続可能な住環境と空き地や民家の軒先など街全体を使った住人によるマーケット構築など「ステイホーム」から「ステイタウン」へのシフトが実現できる街づくりにチャレンジしていきたいです。 -
福岡県(糸島市)
- 海と山に囲まれた自然溢れる街、福岡県糸島市。おしゃれなカフェやレストラン、工房、窯元やパン屋が点在し、海沿いの絶景がインスタ映えスポットとしても知られています。今回はその中でも観光地として注目を集める志摩芥屋(しまけや)にある遊覧船、旅館壁面、カフェテリア壁面、キャンピングトレーラーまで、街を丸ごとキャンバスにアートを制作します。
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- 【ITOSHIMA PICNIC VILLAGE 柴田后映様】
今回の実施場所である芥屋は福岡県糸島市にある小さな波止場と海水浴場からなる海の街です。一世代前、親の世代では宿泊地として賑わいを見せて十数店舗の民宿.旅館.ホテルからなる場所でした。元々、昼間は賑わいを見せてきましたが宿泊のお客様は少ない状況でした。そこに今回のコロナウィルスの深刻な影響を受けています。今回のプロジェクトで糸島が留まる・泊まる場所に戻っていく、また県外や海外のお客様が訪れるきっかけになればと思っています。 -
街の中心地にあるショッピングセンターの壁面がキャンバスに
- 三井不動産さんの全面協力により、家族や友人とみんなで集う街の中心地にあるショッピングセンターの壁面をご提供いただきました。キャンバスとなるのは、北海道「三井アウトレットパーク 札幌北広島」、東京都「アーバンドック ららぽーと豊洲」、滋賀県「三井アウトレットパーク 滋賀竜王」です。
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北海道(札幌市)
- 札幌市と新千歳空港の間に広がる、北広島市。北海道ならではの豊かな大自然と美味しい食を楽しむことができます。そこに住まうみんなが集う「三井アウトレットパーク札幌北広島」のクローヴァーモール壁面がキャンバスとなります。
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東京都(江東区豊洲)
- 再開発や築地市場移転など、注目のスポットとなっている東京都江東区の豊洲。地域の人々はもちろん、観光地として多くの人が訪れる「アーバンドック ららぽーと豊洲」のCENTER PORT壁面がキャンバスとなります。
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滋賀県(蒲生郡竜王町)
- 古い歴史と田園文化、美味しい食べ物に彩られた、滋賀県の竜王町。地元で愛される「三井アウトレットパーク 滋賀竜王」のエントランス(階段前)がキャンバスとなります。
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- 【三井不動産株式会社様】
今回のコロナウイルスにより、全国各地で約2か月間の商業施設の休館が余儀なくされました。この度は、北広島・沼津・豊洲と、当社が開発・運営する3つの商業施設を活用していただきますが、この3施設のみならず、全国各地の商業施設が、今回のコロナを経て、今後、物質的な豊かさのみならず、精神的な豊かさも提供し続けられる場である為に、また、今一度場の価値を問い直す為に、今回のパブリックアートプロジェクトが実現できることを願っております。 -
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資金の使い道
- みなさまから支援いただいた資金は、クリーマが責任を持ってプロジェクトの実施のために使わせていただきます。主な出資先は以下の通りになります。
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リターン提供資金 260万円
- みなさまの支援へのお返しとしてリターンをご用意させていただくため、また送料として使わせていただきます。
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アート制作費(アーティストへの報酬/環境整備費等) 360万円
- 全国7か所、最大20名の制作アーティストへの報酬および制作場所の整備として使わせていただきます。
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人件費/各種経費 380万円
- 関係者の交通費・人件費など諸々の経費に使わせていただきます。
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最後に
- 最後までお読みいただきありがとうございます。
新型コロナウイルス や災害により、現在も影響を受け、様々な問題に直面している方がいらっしゃると思います。そんな中、それらの問題解決に直結する訳ではない今回のパブリックアートプロジェクトに違和感を覚える方もいるかもしれません。
私たちは、長期的な影響が予想される今だからこそ、目の前の課題解決ではなく、アートという大きな力で、これから先の世の中がみんなにとって少しでもポジティブなものになることを願い、クリエイティブな活動をする全ての皆さまへの敬意を込めて、「ENLIGHT2021」を進めていきます。
このプロジェクトは、私たちにとって大きな挑戦です。日々クリエイターの皆さんと関わっている中で感じてきたこと、そして今改めて思う「アートには大きな力がある」ということ。クリーマとアーティストの皆さんと、このプロジェクトに共感してくださる全国の皆さんで一緒に形にできたら、と思っています。
みなさまのご協力・ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。