-
このプロジェクトについて
-
- こんにちは。クリーマの高島です。
今回の「パブリックアート(公共芸術)」という手法を通して、未来を明るく照らすようなプロジェクトの実現を目指す『ENLIGHT(エンライト)2021』のプロジェクトリーダーを務めております。
今回は日本海ガス絆ホールディングス株式会社様に協力を頂き、富山の未来に向けて工場のガスタンクにパブリックアートを制作します。 -
富山の未来に向けて:日本海ガス絆ホールディングス株式会社 伊藤 建
- こんにちは。日本海ガス絆ホールディングス株式会社4D推進室の伊藤建です。
日本海ガス絆ホールディングスグループは、都市ガス、LPガス、ガス機器販売、リフォーム、設備工事、導管工事などの事業を行うグループ会社であり、地域密着企業として富山と共に歩み、富山の将来を共につくっていくことを目指しています。
しかし、富山県も、多くの地方都市と同じく、少子高齢化や東京一極集中により、マーケットが年々縮小しています。また、政府が2050年までに脱炭素を掲げ、CO2排出をするガス事業に対し、強い危機感を抱いています。
私は、このような問題意識から、経営陣に若手社員による提言をぶつけ、脱炭素化、分散化、自由化、デジタル化の4つの「D」を推進する4D推進室を立ち上げました。
2020年は、社長が交代するにあたっても、新田社長とともに、2030年を描く「NEXTビジョン」の策定いたしました。
当社グループは、富山と運命共同体です。
そのため、当社の利益のみならず、長期的な富山の未来を作っていくことこそが重要であると考えています。
今回のENLIGHT2021の取り組みの背景にある、私たちが描く富山の将来像や想いについて、説明させてください。 -
高いポテンシャルを持つ富山
- 私たちは、日本が抱える課題を解決するカギこそが、富山県にこそあると考えています。
日本の人口が減少しているのは、多くの人が東京に集まっている中で、東京の出生率が低いためです。このまま東京一極集中が進めば、日本の人口は大きく減少し、少子高齢化が進んでしまいます。
しかし、富山県は、共働き率が高く、一人当たりGDPも高い豊かな県であるとともに、持ち家率や家の広さもあり、とても暮らしやすい場所です。
私は東京生まれですが、この暮らしやすさは、体験すると離れることができません。
しかも、富山県は、人や文化、技術の交流地点として優れた立地にあります。
北陸新幹線の開業により、東京からの交通アクセスは抜群です。今後、大阪まで延伸すれば、もっと便利になるでしょう。
高速道路も発達しており、東は新潟・長野、西は石川・福井、北は能登、南は岐阜・名古屋など、まさに「北陸の十字路」ともいうべき場所です。
また、アメリカ・オレゴン州の首都ポートランドのように、便利な中心市街地と、すぐに大自然に触れられることも、生活の質を上げています。
街中から見える雄大な立山連峰は、いつ見ても心が洗われるものです。 -
- 職人・クリエイターが活躍してきた歴史や土壌もあります。
たとえば、富山県の西部エリア(呉西)は、高岡銅器や井波彫刻などの伝統工芸が発達しており、すずを活用した工芸品なども有名です。
また、富山市でもガラス工芸品が盛んになってきており、隈研吾さんが手がけたガラス美術館は、新たな街のシンボルとなっています。
このように地理と気風の両面で、富山には、これからの時代に向けた新しい地方都市の在り方を確立出来る高いポテンシャルがあると考えています。 -
-
ワクワクすることが続々と生まれる富山に
- 私は、この富山に一つだけ伸ばしたいポイントがあります。
それは、オープンでクリエイティブな気風です。
ポートランドのあるオレゴン州は、富山県の姉妹州です。
両者は、都市と大自然が調和しているところは似ているのですが、カルチャーの面では、まだまだ富山県は保守的です。
富山をもっとワクワクする場所にするためには、もっとオープンでクリエイティブな風土が必要です。
その一つの取組みが『HATCH(ハッチ)』の開業です。
当社グループの株式会社日本海ラボでは、北陸エリアでの新たなビジネスの創出と新事業へ進出する起業家たちを支援することで、地域の発展に貢献したいと考えています。その打ち手として、起業を志す方々を支援し、そしてその実現を支援するビジネスインキュベーション施設『HATCH(ハッチ)』を2020年12月1日にオープンしました。 -
- これからも、富山で新しい試みが続々とうまれ、ワクワクする富山、誰もが夢をかなえられる富山を実現するための基盤を整備していきたいと考えています。
-
富山で面白いことが出来るための文化の醸成に向けて
- 一方で、私たちの目指す将来像を実現するためには、建物や施設といったハードとしての基盤づくりだけでは、十分ではありません。この富山で面白いことや新しいこと、クリエイティブなことへ存分にチャレンジして良いという文化を醸成することが非常に重要です。
そのようなタイミングでクリーマさんから今回の未来を照らすパブリックアートをつくるENLIGHT2021のプロジェクトの提案を受けました。
私たちが描いている将来像に向けて、富山で面白いことが出来るという文化を醸成する第一歩として、富山の未来を照らすパブリックアートを描くプロジェクトを行いたいと考えました。 -
なぜ工場のガスタンクなのか。みんなから愛される工場へ
- なぜ、パブリックアートの制作場所にガスタンクを選んだのか。
それは、みんなから愛される施設にしたかったからです。
この岩瀬工場は、昭和30年の竣工から今まで、地域の方々の生活を支えるインフラとして、ガスを供給し続けてまいりましたが、どうしても周辺住民の方にとっては「迷惑施設」というイメージがありました。そのため、当社は、ガスタンクを含め、工場全体が出来るだけ外から中の様子が見えないように配慮してきました。
しかし、現在のガスタンクは、LNGを利用したガス発生装置に刷新され、以前と比べて、異臭も異音もほとんどないクリーンなものへと進化しています。
これからは「迷惑施設」としてではなく、地域に愛される、また地域の未来を照らすような存在に工場をしていきたい、そういう想いで今回、敢えてガスタンクをパブリックアートの制作場所に決めました。 -
-
今回の取り組みに期待すること
- 今回のアートは工場の横の富岩運河を走る富岩水上ラインの運河クルーズから一望できます。富山でワクワクした取り組みが出来るというムードを創るための第一歩として、また岩瀬工場が地域の方々に貢献し、愛される象徴として、この地域の未来を照らす取り組みになれば良いと考えています。
-
アーティスト紹介
- 今回、ENLIGHT2021の制作アーティストとして120名の方に応募いただきました。その中から、厳正な審査を経て選定された富山県岩瀬工場ガスタンクでパブリックアートを描くアーティストを紹介いたします。
-
- 自然などをモチーフに 目に見えない大切なものを描きたいという想いで日々制作。アートは励ましの手段のひとつと捉え「生まれてきて良かった」と心を前向きにしてくれるような作品創りを目指す。
個展経歴:2013年 村井沙杏展 うえまちギャラリー(大阪)/ 2014年 むらいさき展 Cafe Bar Gallery en+(兵庫) /2015年 spring has come 展 Cafe Bar Gallery en+(兵庫)/2017年 Saki Murai Solo Exhibition(Newyork Brooklyn)/ 2018年 むらいさき展 -旅の途中- BAR あじさい通り(兵庫)/ 2020年 むらいさき個展 世田谷美術館(東京) -
スケジュールについて
- 2020年12月から2021年1月17日までプロジェクトを掲載し、支援を募集いたします。
そして、目標金額達成の場合、2021年2月から4月までにパブリックアートを制作いたします。 -
リターンについて
-
地域のパブリックアートがあなたのものに!ENLIGHT2021記念グッズ
-
- 地域に作られるパブリックアートをグッズにしてお届け!参加アーティストによって実際に描かれた作品を地域ごと1つのデザインに落とし込みます。グッズの種類は、トートバッグ・Tシャツ・キャンバスアートの3種類。Tシャツはアーティストごとデザインが選択可能!デザインは届くまでのお楽しみです。
-
地域ごとのプロジェクトアーティストによる、今回限りの特別なリターン
-
- パブリックアートを描く各地域のアーティストたちが、今回のプロジェクトのために特別なリターンをご用意しました。
アーティストによってリターン内容が全く異なっているので、ほか地域のプロジェクトリターンもぜひご覧下さい! -
さいごに
- クリーマの高島です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この日本海ガス様と取り組むプロジェクトは、日々クリエイターの皆さんと関わっている中で感じてきた「アートには大きな力がある」という想いを象徴する取り組みとなります。
この取り組みが富山の未来を照らすものとなるよう、みなさまのご協力とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。