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今回のプロジェクト
- ふくろやタオルは、1926年 大正15年大阪府泉佐野市で創業しました。
昭和37年頃、ジャガード織機によって会社名や旅館名を織り込む「袋織りタオル」と
いわれる技法を、当社が開発しました。 -
- ふくろやタオルでは、ジャガード織機で織り上げた生地を、泉州タオルの
特徴である“後ざらし“という製法によって、吸水と速乾性に優れたタオル
づくりをおこなっています。 -
- 今回のクラウドファンディングでは、私たちの伝承してきた技術や特性を
活かしたまま野菜など廃棄食材を使い染め上げた、新たなタオルが誕生しました。
この新しいタオルが、なぜつくり手の思いを紡ぎ届けるタオルなのか?を知って
いただき共感してもらえたら嬉しく思います。 -
野菜の雫をぎゅっと、とじこめた7色のタオルができました
- 綿の種が土の中から発芽し花を咲かせ実をつけます。その実が糸の原料となり織って
タオルになります。私たちのタオルづくりでは、綿づくりを担う農業は欠かせない
大切な存在です。しかし農作物を大切に育てても、その思いやこだわりまでは届きに
くいと感じていました。 -
- 同じくものづくりを担う者として、農家の方や生産者の想いも一緒に届ける新しい
かたちのタオルづくりができないか?と考えました。
何度も試行錯誤を繰り返し、私たちのタオルの特性である吸水性と速乾性を
活かしたままで野菜や廃棄食材を原料にして染め上げることができました。 -
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自然の色をそのまま閉じ込めて
- 野菜は南大阪の特産野菜である、水なす、泉州たまねぎ、松波きゃべつ、バジル
にんじん。それぞれの野菜の実や皮、葉などを選別し、そこから色の抽出を行い
染料をつくります。
染料の原料には、市場に出せないキズもの。キャベツの外側の葉っぱやにんじん
ジュースを絞った後に出る廃棄食材などを使用しています。 -
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特殊な染色技術
- 野菜染めの難しいところは、見た目はきれいな野菜でも収穫してから少しでも
古くなるとタンニンなどの成分が出てしまい茶色や濁った色になり野菜
そのままの色が抽出できないこともありました。 -
- 何度も染色を試作していくうちに、野菜は取れる時期や品種の違いによって染まる色が
微妙に違うことに気づきました。 -
- 農家の方たちが思いを込めて大切に育てた特産野菜。その野菜たちが美しく
輝き美味しく食べられる、旬の時季に合わせタオルを染めています。
染色する季節や環境により染め上がりの表情が微妙に異なるのも天然素材を
使用しているからこその魅力です。
その違いも含めてお楽しみいただけたらと思います。 -
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漂白剤、蛍光増白剤、柔軟剤は不使用。
- 漂白剤、蛍光増白剤、柔軟剤は使用していません。また従来の草木染に比べ洗濯時に
色落ちしにくく、耐久性があります。さまざまな生活スタイルや用途に合わせお使い
いただけます。 -
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従妹の引き出物に
- 野菜染めタオルで、最初に完成したのは、水なす染めタオルでした。
水なすを分けてもらっているのは、従妹でもあるマコト商店。その息子さんが
結婚することを聞き、完成したばかりの水なす染めタオルを引き出物にどうかと
相談すると、快く快諾してくれました。 -
- それから5年後。
当時と同じ籠入り2本セットが、2019年G20大阪サミットにて
各国に提供する贈り物となり幸せが世界へと広がりました。 -
思いを手紙として届ける、新しいパッケージへ
- 今回のクラウドファンディングでは、新しくリニューアルした雫シリーズ
「フェイスタオル」のお披露目と新発売となります。 -
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- メールやSNSなど早くて便利な時代になりましたが、人から人へ温もりが届く
手紙のようにタオルを送れたら。そんな思いから封筒パッケージができました。
少し不便でも手から手に、温もりが伝わる文化も大切にしたいと考えています。 -
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新しい未来を目指して
- 野菜染めタオルの技法を活かし、綿から厳選し糸をつくり織り上げたタオル。
「NOKORI-FUKU のこり福」へと続いています。
のこり福タオルでは、サスティナブルな取り組みとして、環境に負荷をかけない
廃棄食材を利用しています。大阪産ワイン、クラフトビール、抹茶の "のこり"もので
染め上げました。 -
- 農業やワイナリーなど業種を超えてコラボレーションすることで、一緒に
アイデアを出し合い、思いを届けるタオルができました。
それはとても刺激的で楽しく、新たなものづくりへとつながっています。 -
- 私たちのタオルを通して、農業生産者の想いや大阪産の素晴らしさが伝わり
新たなものづくりへの道が、未来へと広がって欲しいと考えています。