-
一翠窯のもの作り
-
- 初めまして。
まず初めに工房のご紹介をさせていただきたいと思います。
一翠窯は沖縄県の読谷村にある陶芸工房で、主に使っている土や釉薬、基本的な技法は沖縄の伝統的工芸品である壺屋焼をベースとしております。 -
- しかしながら伝統に拘ることなく、自由に創作したいとの思いから、
いわゆる「やちむん」(沖縄の昔風の発音で「焼き物」の意味)や「民藝」とは少し違った作風になっていると思います。
また作品によっては現代的な素材や技法を使うこともあります。 -
-
- タイの窯で焼くのは基本的に釉薬を使わない焼締の器。
まだ数回の焼成を行ったばかりで、やっと焼き方を確認できたという段階です。
本格的な作品作りはまだまだこれからです。 -
-
- 代表のわたくし高畑伸也は昭和51年兵庫県尼崎生まれ、育ちは愛媛県新居浜市。工業高専卒業後尼崎の企業に就職、インド旅行をきっかけに東南アジア放浪の旅に。そこで気に入ったのがタイだったり沖縄だったりで、沖縄で陶芸を学び現在に至ります。
- 美大の卒業生でもなく、窯元の出身でもない自分が陶芸の道に進むのにはかなり不安な要素もありました。そんな自分が続けてこられたのは土という素材の魅力が大きかったかもしれません。
土に触れている間は不安や迷いも消え、無心になることができました。
全てのものが還っていく場所としての土と、神からの贈り物である火が相手の仕事。
縄文時代から人間がずっとやってきた仕事だということも魅力の一つでした。
その土と火の力をリアルに感じられるのが薪窯で焼いた焼締の器の魅力です。 -
-
プロジェクトについて
- 今を遡ること7年ほど前からタイ北部、有名な観光地でもある古都チェンマイに隣接するランパーンという場所に手作りで薪窯をコツコツと築き、*南蛮焼締の器の制作を進めてきました。ここ2、3回の焼成でやっと納得のいく作品が作れ始めたところでしたが、コロナ禍により渡航が当面不可能になってしまいました。
*南蛮焼締・・・茶湯や古陶の世界などで南方由来の無釉陶器一般を指す呼び名 -
- タイの薪窯のプロジェクトはもともと渡航費や品物の輸送費を考慮すると利益は全く見込めない活動でしたが、自分自身新しい作品の可能性にワクワクできる活動でしたのでなんとか今の状況を乗り越えて継続していきたいと思っています。
実は沖縄の古い陶器には南方からの影響が強く見られ、ざっと500年ほど前にタイ(当時のシャム)から酒(これが泡盛のルーツとされています)を詰めて運んだ壺などが現在まで残されており、珍重されています。
だからといって当時のものを再現するとかいうことではなく、好きな場所で好きなことをするというごく単純な動機だけなのですが、これからも良い作品を生み出していくため、みなさんからの支援で、タイの窯を存続させたいと思っています。 -
- コロナの影響でできなくなってしまったことを、今回のクラウドファンディングを通してよりよいものとしてやっていけたらと思っております。
特別なリターンを多数ご用意しましたので、ぜひご支援いただけると嬉しいです。 -
リターンについて
-
- ご支援のお礼と致しまして一翠窯の代表的な作品である角皿のセットと、おトクな詰め合わせ福袋セットをご用意致しました。
角皿セットの内容は基本的にはお任せになりますが、リクエストには可能な限りご対応させて頂きます。
また詰め合わせ福袋セットは角皿に加えて普段工房でしか販売していないレアな器をセットにした大変お得な内容となっております。
少しお時間頂く場合もございますが、届くのを楽しみにお待ちください。 -
最後に
- 最後までご覧いただきありがとうございます。
もともと物作りの厳しさや自分の好きなことでやっていく厳しさは十分承知の上ですので、このような形で支援をお願いするのには戸惑いもあります。
ですがこの度せっかくの機会をいただきましたので、工房や私自身の紹介も兼ねて今後の作品作りにもご期待頂ければと思い参加することにしました。
これからも頑張りますので宜しくお願い致します。