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はじめに
- はじめまして、「革財布のお店mic (ミック) 」です。
私たちミックのページをご覧いただきありがとうございます!
このプロジェクトは革小物の技術を生かし、「ほぼ1万円ジャストサイズの小さなLファスナー長財布」と「手のひらサイズでたっぷりカードをしまえるミニ財布」を造るものです。 -
- ミックについて知らない方も多くいらっしゃると思いますので、プロジェクトのご説明に入る前に、まずは少し自己紹介と、プロジェクトを立ち上げるきっかけについてお話ししたいと思います。
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革財布のお店mic (ミック) の自己紹介
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micと革小物専門メーカー「ラモーダヨシダ」
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- ミックは「株式会社ラモーダヨシダ」という革小物専門メーカーが運営しています。
ラモーダヨシダは、1961年に東京の浅草橋で創業しました。
それ以来、60年にわたり、革小物を造り続けています。
問屋さんやアパレルブランドさんからデザインをいただき、それを実際の形にする「OEM製造」を中心に、年間数十万個の財布や小物を造っています。
得意とするのはユニセックス・レディース向けのアイテムです。 -
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ラウンドファスナー財布を最初に作ったメーカー
- はっきりとした記録がないのですが、長財布の形として、今では広く知られてご愛用いただいているラウンドファスナー型の財布は、ラモーダヨシダが日本で最初に製造を開始しました。1960年頃のことです。
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- 3方をファスナーで囲った形をした洗面用具を入れるケースを財布にできないかと考えた当時のラモーダヨシダの社長が、その製法(写真のように型を使ってファスナーを縫う前に貼りこむ)や設備について、財布職人に伝授し※製品化することに成功しました。
※当時主流だった財布は平べったい「束入れ」で、財布職人たちはラウンドファスナー型のような立体的なものを作るノウハウを持っていませんでした。
そしてそこから全国の問屋や小売店に売り込み、関西方面から徐々に全国的に広まっていきました。 -
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メーカーのプライベートブランド「mic」
- ラモーダヨシダは、メーカーとしては珍しく早くから自社にデザイン専門の部署を創設していました。そして自社企画の品物を多く手掛けていました。
そうした背景から、財布づくりのプロならではの視点と技術で作るプライベートブランドとして1978年に立ち上げたのが「革財布のお店mic (ミック)」です。
NHKの朝ドラ、「あまちゃん」でもお馴染みの上野のアメ横センタービルで実店舗をオープンしたのを皮切りに、現在では東京都内・神戸で合計6店舗を運営しています。またCreemaには2017年にショップをオープンいたしました。 -
ミックのものづくり:「財布は暮らしの道具です」
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- 私たちミックが考える財布はこの言葉に集約されています。
財布はアパレル雑貨というくくりで見れば、ファッションアイテムの一部です。そのためまず色や見た目のデザインが重要になります。しかし、同時に財布は毎日開けたり閉めたりを繰り返し、絶えず持ち運ぶ「道具」でもあります。道具として考えた時、見た目以上に収納力や出し入れのしやすさなど「機能性」が重視されます。
ストレスフリーに使うことができる、日々の暮らしを支える良き相棒のような「道具」でありたい。
それがミックのモノづくりのベースです。 -
3つの驚き
- ミックの作品には使っていただくお客様に、「見て」「使って」「買って」「驚く」という「3つの驚き」があると考えています。
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「見て」の驚き
- カードが39枚入る大容量財布「Wラウンドファスナーマルチウォレット」という作品は、まさに「見て驚かれる」ものです。ガバっと開くジャバラカードポケットはお客様からは、「うわー!」とか「えー!」という驚きのお声をいただきます。
すべての作品がそうではありませんが、ミックの作品には一見すると財布に見えないような個性的なデザインものがあります。奇抜さを求めてそうなったのではなく、あくまで使い心地を良くするために逆算していた結果、そのようなユニークな形にたどり着いたのです。 -
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「使って」の驚き
- これは「ヒップポケット革財布」というミックの中でも特にリピーターが多い作品です。
コンセプトはずばり「ズボンの後ろポケットで快適に使える財布」。きっかけはデザインを担当したスタッフの友人からの依頼でした。
ズボンの生地と財布本体を傷めないようにする丸みを帯びた形状と、出し入れをスムーズにする本体から飛び出したループなど、使い心地をよくする工夫をいくつもちりばめています。2003年にはグッドデザイン賞を受賞しました。以来、「これ以外は使えない」というお声をたくさんいただいています。 -
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「買って」の驚き
- 材料や仕立ては間違いのないしっかりしたものでありながら、手に届きやすい価格にする。それもまた良い道具としての条件の一つです。材料選びは高すぎない、しかし革の味わいを楽しんでいただけるものを厳選しています。
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- また仕立てについても、革を漉き、裏地をつけて、芯材を入れてしっかりとしたものになるようにしています。
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- 最近では、薄さや軽さ、あるいは造りの手間を省くために、裏地をつけない財布もたくさんありますが、革のみだと型崩れを起こしやすかったり、革がちぎれてしまうこともあります。
簡単に壊れてしまうようなものでは、良い道具とは言えません。ですから、ミックでは裏地をつけるやり方にこだわっています。
万が一壊れてしまったとしても買い替えがきく、リーズナブルな価格にすることにこだわっています。 -
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「財布が要らない時代」
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- 誰しも必ず持ち歩くものであった財布は、今その必要性を問われています。
日本は現金文化が浸透した世界でも珍しい国です。治安が良いので、お金やカードなど大切なものを肌身離さず持ち歩いても心配いりません。それゆえ、一人一つは必ず財布を持ちます。そしてその財布には、大きいものから小さいものまでさまざまな形のバリエーションがあります。私たちメーカーは実に様々な形の財布を造ってきました。 -
- しかし近年では、財布の形が急速に変わってきています。
スマートフォンの進化、そしてこのコロナ禍の影響によって、キャッシュレス決済や、持ち物が小さくなることの便利さが評価されてきて、中には「財布は要らない」という方も出てきています。
まだまだ現金を持っていることによってスムーズにできることが沢山ありますが、一方で確かにスマホで完結することのストレスのなさ、手ぶらで行動できることの快適さもあります。
こうした時代にあっても持ちたくなる財布はどんなものなのか?
あるいは、
こうした時代にフィットする財布はどんなものなのか?
そうした疑問が今回のプロジェクトの出発点になりました。 -
プロジェクトについて
- コロナ時代にも使っていただける財布として、今回のプロジェクトでは長財布と二つ折り財布の作品を考えました。少し長くなりますが、ご紹介いたします。
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①ほぼ1万円サイズ!手の小さな女性にも扱いやすいL字ファスナー長財布
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- カバンの中でも邪魔になりにくい財布になるよう、最小限の縦横サイズにしたL字ファスナー長財布です。小さな手の方でも扱いやすいものになっています。
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特徴① 1万円が収まる最小クラスのサイズ
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- 一般的なL字ファスナー財布のサイズはおおよそ横20cm、縦9cmですが、この財布はそれよりも約1~2cmずつ小さい、横18cm、縦8.3cmになっています。
数字としては小さな差ですが、実際に持つとその大きさの違いを実感していただけると思います。
特に縦のサイズはお札の噛みこみが気になるところですが、小銭入れの下にお札を逃げ込むスペースを設けて、極力噛みこみにくいように※しました。
※収納量や入れ方により噛みこむこともございます。 -
特徴② 両サイドのカードポケット
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- ポケットは一般的な横長のもの2列ではなく、横1列にポケットがずらっと並ぶ形。ポケットの角が切り落としたようになっているのは、カードの角をつまみやすくするためです。また、入れる際も斜め上から差し込むことができるので、狭いスペースのポケットでもスムーズに出し入れすることができます。
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特徴③ 小銭入れとカードポケット裏の生地
- 財布の内側部分には抗菌・抗ウィルス効果を生地に与える加工、「クレンゼ」を施した裏地を使用し、お金を安心、清潔に持ち歩くことができるようにしています。※
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新型コロナウィルスの感染拡大とともに、身の回りの衛生意識が高まっています。様々な人が触るお金やカードについても同様です。
この「クレンゼ」はクラボウ社が開発した繊維加工技術です。具体的には、特定の細菌・ウィルスを減少させる効果のある「Etak🄬(イータック)」という成分を繊維表面に強力に固定化する加工です。一般的な除菌剤に比べて効果の持続力が長いのが特徴で、効能がある細菌やウィルスも幅広いものになっています。
※使用している部分は小銭入れ、カードポケットの内側です。
※抗菌・抗ウイルス加工は病気の治療や予防を目的とするものではありません。
※抗ウイルス加工は、ウイルスの働きを抑制するものではありません。 -
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- ■サイズ:W 18 x H 8.3 x D 2.5cm
■カードポケット:12枚
■フリーポケット:無し
■札口:2つ
■小銭入れ:あり
■素材:(表)イタリア産牛革/(内)日本製綿生地
■ご購入から1年間の製品保証付き
■保証期間後も可能な範囲での修理をお承りいたします(革の破れなど一部修理不可の内容もございます) -
②手のひらサイズでカード16枚!ジャバラポケットのミニ財布
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- ミックの特徴の一つである、「ジャバラ式のカードポケット」を使ったミニ財布です。こちらも小さなカバンに収めやすいサイズでありながら、収納力と使い心地にこだわった作品です。
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特徴① カードは16枚以上収納OK!サイズダウンしても断捨離いらず
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- ミニ財布にする上でのお悩みの一つに、今まで持ち歩いていたものを断捨離しなければならないということがあると思います。
この財布はサイズは縦9cm、横10.5cm、厚み3.5cmと手のひらに乗るサイズ。しかしカードは16枚分納められるので、必要なポイントカードなどを分散して持ち歩かなくてもすみます。 -
特徴② ジャバラカードポケットで見やすく出し入れしやすく
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- ミックの特徴的なデザインの一つであるジャバラカードポケット。カードの頭が見えて扇状に広がるので、取りたいカードが一目瞭然です。またカード同士の間が開くのでつまみやすく、特にネイルをしている方などはストレスなく取り出していただけると思います。
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特徴③ 抗ウィルス/抗菌加工生地でお金を安全清潔に
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- こちらも長財布同様に、裏地は抗菌・抗ウィルス加工「クレンゼ」のものを使用しています。使用部位は札口とカードポケット内です。
また、ジャバラ部分の合成皮革素材は、国産の抗菌防臭加工を施したものを使用しています。小銭入れ部分なども清潔に保つことができるようになっています。
※抗菌・抗ウイルス加工は病気の治療や予防を目的とするものではありません。
※抗ウイルス加工は、ウイルスの働きを抑制するものではありません。 -
特徴④ 着脱式のキーカン付きで、鍵や紛失防止タグをつけられます
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- 最近ご要望が多いのが、お金以外もできたらひとまとめに持ち歩きたいというリクエスト。それにお応えすべく、小銭入れ部分に着脱式のキーカンをつけました。鍵や紛失防止タグなどを取り付けていただくことができます。
不要だったり別で持ち歩きたい場合は、根元のカニカンフックを取り外していただけます。 -
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- ■サイズ:W 10.5 x H 8.7 x D 3.8cm
■カードポケット:11枚
■フリーポケット:5か所
■札口:1つ
■小銭入れ:あり
■素材:(表)イタリア産牛革/(内)日本製綿生地/日本製合成皮革
■ご購入から1年間の製品保証付き
■保証期間後も可能な範囲での修理をお承りいたします(革の破れなど一部修理不可の内容もございます) -
素材について
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- 表素材の革は1898年創業のイタリアミラノの老舗タンナー、「モンフリーニ社」の「ゼウス」を使用しています。
ニュージーランド産の原皮をクロム鞣しで仕上げています。淡い色の濃淡は革に刷り込んだワックスによるもの。いわゆる「プルアップ仕上げ」を施して、ビンテージ感を出しています。独特な革の透明感とも相まって、エレガントな雰囲気もあるインポートレザーです。 -
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- 色はグレー、ピンク、イエローの3色展開です。どの色もほんのりと淡く、やさしい色味のカラーリング。
裏地は各色共通でベージュ色となります。プチマルチウォレットのジャバラポケット部は、ベージュX生成の合皮を使用しています。 -
最後に
- ここまでページをご覧いただきましてありがとうございます!ご質問などありましたら、お問い合わせメールなどからお気軽にお尋ねください!
今回のプロジェクトのほか、財布専門メーカーのブランドとして、micでは様々な作品をCreemaにて販売しております。ぜひそちらもご覧いただけましたらうれしいです。
よろしくお願いいたします。 -