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はじめに
- 初めまして。世の中をちょっとよくしたい絵描き、R's art gallery の北川と申します。
普段は季節のものや、私たちを取り巻く時間や宇宙、普遍的なものをテーマにしたアート作品を手掛けています。
見た人がささやかな喜びや、いのちの尊さを感じられる作品を目指しています。
私のこのクラウドファンディングの活動はCreema SPRINGSだけでは終わりません。
今回、より多くの方と関わって画集を制作したい、というのを目標にしていますが、画集を作るだけでは自己満足です。このクラウドファンディングが成功したとして、制作費の支援を頂いて、今後販売するとなると私だけが費用の負担なくして販売する商品を得ることになります。人から頂いた善意に甘えきってしまっていいのだろうかという違和感が残ります。
そのため、今後、私はこのクラウドファンディングの活動を普段のCreemaでの販売、更にはCreemaだけでなく、作品の販売すべてに、誰かのためになる活動に活かしたいと考えています。
私は今後作品に関わる販売活動において、売り上げの一割を寄付していきたいと思っています。画集もその商品の一つとなります。
支援頂ける方の善意を更に繋げたい。
私のクラウドファンディングの活動はここだけで終わらせません。
私の絵で一人でも多くの方に喜んで貰えることを目標にしています。 -
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Creemaを通して感じた、日本のアートに対する価値観
- 海外に比べ、日本では気軽に絵を購入する文化が極端に少ないです。
ギャラリーで決められた期間、展示販売をしていても、そもそも絵を買わない方や、絵を描かない方などはギャラリー自体に行ったことがないという方も大変多く、敷居を高く感じているように思っていました。
しかし、Creemaでの販売を通して、日本でもアートを楽しむ文化を少しずつ実感しました。
アートの楽しさや感動を広く知ってもらいたい、楽しいことはんみんなで共有したい。そんな想いで日々制作し、地域では絵画教室も運営しています。 -
Creemaでの活動と地域での活動
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Creemaでの今後の活動について
- Creemaで本格的に出品するようになったのが2020年3月頃の自粛期間。そこから一年経ち、こんな私の絵でもお買い求め頂き、身に余る感謝を感じてやってきました。
先日、NHKのドキュメンタリーでシリアのある親子のことをやってました。生々しく悲惨な内容に最後まで見ていられませんでした。大人の私でさえ絶対耐えられないような現実を過ごす子どもたちがいるということが衝撃でした。
そこで、世の中の為になることをしたい思いが湧いてきました。安全な場所で絵を描いているだけでいいのか。絵画は生活になくても生きてはいける。でも、私にしかできないことで、誰かの幸せに貢献できるなら、絵画をやってく十分なモチベーションになります。私の絵で少しでも世界平和を実現できたらこれ以上ない素敵なこと!偽善じゃないかと自分でさえ思います。でもやらないよりはきっといいと信じて。
一年間の販売を通して、これまでの皆様への感謝と、このクラウドファンディングで頂いたご支援に応えるべく、これからの私にできることとして、Creemaで振り込まれる売上の1割をその都度寄付しようと思います。寄付先はドキュメンタリーで見た戦争などによって日常が脅かされる子どものためになることをしている、地雷撤去や、元子ども兵の社会復帰を支援している認定NPO法人テラ・ルネッサンスにしようと思っています。
私の絵で喜んでくれる方を一人でも増やしたいと願っています。
そのためにもCreema SPRINGSで是非画集制作を実現し、今後、Creema内での販売で寄付額を伸ばすことを実現できるように、お力添え頂けますと大変嬉しく思います。
どうぞよろしくお願い致します。 -
絵画教室の活動
- 普段は地域において絵画教室を大人のクラスと子どものクラスを運営しています。
多くの方に絵画制作の喜びを感じて貰い、人生の中の大事な活動の一つになれれば大変嬉しく思います。
通常の絵画教室の他にも、夏休みには、子育て支援団体(一般社団法人)主催でこども食堂も兼ねたランチ付きの参加無料イベントとして、参加者延べ80人の絵画造形教室を開催しています。昨年はコロナの影響で中止せざるを得ませんでしたが、「今年はやらないの?」と毎年たくさんのお声を頂く程、地域のお子さんをはじめ、保護者の方にも好評を頂いております。
他にも定期的に障がい者施設と地域活動支援センターでも出張教室をやらせて頂いてます。
寄付とはまた違い、このような直接絵画を通した活動を通じて思うのは、絵は特別な技術がなくても誰でも作り出すことができるということ。そして誰をも癒し、喜びを感じさせてくれる力があります。
それぞれが目に見えて得意なものを伸ばしてきているのを実感する時、私は心の中でガッツポーズしています。それは単なる技術面だけではありません。気持ちの面でも最初は苦手意識のあった方が、自分の得意を認識し、使いこなそうとしている姿が教室をやる上で私の喜びとなっています。 -
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大きな作品を手軽に身近に アートの楽しさを感じて欲しい
- この画集の主旨としてCreemaで販売するだけでなく、多くの方と繋がり、私の活動を知ってもらいたい、ということで・・・
これまでの大きな作品を少しでも体感・経験していただきたいという想いから、作品集に挑戦します!
普段はCreemaで埋もれがちではありますが、見つけてくれて、更に購入してくださる方がいらっしゃり、もっと知ってほしい思いが湧いてきました。
この作品を通して、今までの活動を知って貰うきっかけにしたいと思っています。
アートは難しいことではなく、誰もが表現者であると思います。見た人が体験し、それが経験になるような心動かされる作品を作りたい。今回の作品で、少しでも多くのかたの心を動かすことができれば、この上ない幸せです。 -
画集について
- フルカラー50ページを予定。
原画のような迫力には欠けますが、Creemaでは未出品の大きめの作品のみを収録したA4サイズの本にしようと思います。
出来上がった画集の販売はもちろんですが、本としたことで、作家としての責任を持ち、更なる飛躍を目指し、活動していきたいと思います。
画集巻末にはご支援頂いた方のお名前(ニックネームでも可)を記載させていただきたいと考えています。各リワードのアンケート欄より、記載についての可否などお答えくださいますようお願い致します。
ご支援が繋がった記念に、皆様にとっても記念の一冊になれることを願っています。 -
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大きな作品には迫力という魅力があります
- 小さな作品でも原画には体験としての魅力があります。
自分より大きな作品を前にした時、その魅力は更に迫力を伴い、圧倒される体験になります。
パフォーマンスや舞台芸術、映画などに体験する魅力があるように、大きな絵画にも「体験する」という感覚を覚えます。
体験するということは、生きている実感を伴って感動を与えてくれます。 -
画集に掲載予定のこれまでの作品について
- Creemaに出品中の作品は小さい作品ばかりで少し作風は違うのですが、大きな作品は、その大きさに魅力を感じるので、見慣れている身体の一部を大きく拡大して巨大な足や手や顔などを描きました。更にグラデーションで背景とモチーフの境界を曖昧にし、顔を近づけて見ると変化の少ないただの色にしかならないと思います。それを遠くから見ることで、全体像が見え、モチーフがはっきりと分かると思います。人間のスケールで見たときに、不思議な感覚になるような絵を目指しています。
今これを書いていて、最近大きい作品を制作できてないので、もの凄く描きたくなってます(^_^;) -
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きょだいな~?
- 記憶が曖昧なくらい小さい頃、「きょだいな きょだいな」(長谷川摂子 作・降矢なな 絵)という絵本が好きでした。
広いのっぱらに巨大な、誰もがよく知っている電話やピアノ、トイレットペーパーなどが現れ、子どもたちが大勢その巨大なもので遊びます。
私はその絵を見て、自分ならこの子の場所でこうして遊びたいと思い、日常の中ではこれが巨大化したら登れるかな、など想像を膨らませていました。
私が見慣れたものを大きく描くのは、この絵本の影響で、原点のように思います。 - 以下、画集に掲載予定の文を一部抜粋しています。
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モチーフについて
- 【乳児について】
その小ささに関心を持った。大人にはない等身のバランスや、大人にはない小さな指に、爪。それらが大きく描かれていたらどんなものになるだそうと思い、描いた。 -
- 【身体について】
主に、生まれてきた頃にはなかったものに関心がある。中年男性や祖母の顔に刻まれた皺と同様に、外反母趾や、蓄積された脇腹の脂肪など。
基本的に自分の肉体は若いままでいて欲しいと思う。生きていくうちに蓄積されたものを見て、いつから、どうしてこのようになってしまったのかと思うこともあった。
しかし、そこを拡大し、描いてみるとどうだろうか。私が小さい子供だったら、何が描かれているのか分からないかもしれない。大人が完全に分かり得ないであろう乳児の小ささが気になるのと同時に、子供には知り得ないであろう肉体に関心を持ち始めた。
変わりゆく身体を、描いている。 -
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おわりに
- これまで、画集とは、自ら作るものではなく、有名になってから話を持ち掛けられるものだと思っていました。
Creema SPRINGS を知り、支援してくださる方々と繋がったら面白そうだと思い、私にできることで、何か形にしたいとの思いから今回の企画を発案いたしました。
この度、この企画についてご興味をお持ちいただき、ここまでお読みくださいましてありがとうございます。アートとは絵画に限らず幅広く、また、絵画だけでもその表現が無限にあります。アートは深いですが、難しくはありません。日々の暮らしをコーディネートすること、自分らしく生きることこそがアートであると思います。私は私の絵というライフワークを通じ、皆様に日々の暮らしを表現する喜びを伝えていきたい。アートのように自分を彩っていきたい、そのように思います。
ご支援と、この忙しい日々に感謝します。 -
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