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ロスの木を作品にして、森を守りたい
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わたしたちについて
- はじめまして、白鷺木工と申します。
プロジェクトを見てくださり、ありがとうございます!
私達は木地屋です。木地屋とは、木を轆轤(ろくろ)で回転させ、そこに鉋(かんな)をあて削り出して丸物木地と呼ばれる日用食具を作る木地師と呼ばれる職人の集まりです。
椀、杯、お盆など、とりわけ日常に馴染み深いものを作る木地師は、昔から生活に
必要とされてきました。 -
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ロスをなくすことについて / 個体差をたのしむ
- 私達のこだわりは国産の天然木だけを使うことです。完成した商品は同じ樹種で作っても、節があったり、木の色味が濃いもの薄いものがあったり個体差がでます。
ひとつひとつ違って同じものはふたつとない、自然の風合いが天然素材の魅力です。しかし、近年は均一性を求められることが多く、節や色味の濃淡がある部分は切り捨てて商品を作る必要がありロスになっている部分が多くなっています。 -
- そこで、このロスになっている部分をなんとか活用したいと考えたのが、このプロジェクトを立ち上げたきっかけです。ロスの木を活用したプロダクトの販売。そして、日本の森林を守るための活動への貢献。
このプロジェクトは、私達の木地師の仕事の継承、そして日本に豊かな緑を残す、未来に繋がる大切な取り組みだと考えています。 -
わたしたちの作品作りについて
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- 石川県にある小さな温泉街、山中温泉。白鷺木工の工場はその温泉街より、ずっと山の奥にあります。65年前から三世代に渡り地元の伝統工芸品である山中漆器を中心に木地屋をしております。
山中温泉の発祥の由来に、一羽の白鷺が傷を負った足を山影の小さな流れで癒していたところから、温泉に気付いたと言われています。地元山中温泉で長い間生業を続け、地元との関りを大切にしたいという想いから屋号に白鷺をつけました。
分業が常識となっている業界ですが、私達は粗挽きから仕上げ挽きまでトータルで手掛け、より無駄のない ものつくり に努めてきました。 - 奇をてらうことのないスタンダードなかたち、飽きのこないデザイン、ホッとして長く愛用していただけるように、、、そんな思いでものつくりをしています。
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- 近年は若い職人、また女性の職人も加わり、活気あるチームでの「ものつくり」をしています。
全ての工程を職人がひとつひとつ手作業でつくり、木のぬくもりが伝わるよう丁寧に懸命に器をつくり続けています -
木の加工ででてくる「 個体差 = 味 」について
- 木から うつわ を作る工程は、最初に原木を輪切りにします。その断面に、どの場所に、どのサイズの うつわ を取るか しるし をつけていきます。
この時に、節や色の濃い場所、虫食い跡等を除けて しるし をつけます。 -
- 粗くくり抜き、乾燥させ、さらに仕上げ挽きで削り出していく中で隠れていた節が現れてきます。工程が進むにつれ、ロスの木が多くなっていきます。
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- (画像左:加工前 画像右:加工後)
左の加工前の写真に2本の筋が見えます。これは、枝が成長する方向に周りの繊維も引っ張ってできるものです。この部分で加工すると、右の加工後の写真のように筋が現れます。これを枝節(えだぶし)と言います。 -
- (画像左:生節(いきぶし) 画像右:葉節(はぶし))
その他にも、いろんな節があります。写真左は木がまだ生えている状態の時に枝が幹からはがれた時にできる模様で生節と呼ばれます。右の写真は木が成長していく時に、未熟な芽が包み込まれてできる模様で葉節と呼ばれます。
このような木の成長と共にできる模様は、自然だけが育んだ天然木ならではの魅力で
す。この部分がロスになり、人の目に触れる機会がないことは、大変もったいないことだと思います。そこで、この節のある部分を使ったプロダクトを考えました。 -
ロスの木材を使った作品
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すべてのリターンに共通 緑の募金
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- (画像:緑の募金ホームページより)
プロジェクトでの売上の一部を未来の緑を守る活動に活用します。
国土緑化推進機構の活動を支援する「緑の募金」にこのプロジェクトの売上金の一部(各商品によって
設定)を寄付し、森を守る活動の応援をします。 -
ロス部分の木で作ったブックエンド大
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- 大きな節や、他の商品と合わない色味が広範囲である部分は大きなロスとなります。重さもあるこのロス部分を利用して作ったブックエンドです。
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- 大きな節・割れがあり、ロスになった部分
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- 木の皮もついて、自然のままのかたちで、森の中で長年育ってきた生命を感じられるようなブックエンドです。
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ロス部分の木で作ったブックエンド 小
- ブックエンド大よりも、小さい部分のロスで作ったブックエンド。
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- 単行本にちょうどいいサイズ。
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ロス部分の木で作った花器 ショート、ロング
- カップやピルスナー等の背の高い作品を作る時にでる節ありの木。
このロスを活用した花器。中に水を入れるガラスの管が入っていて、出して洗うことができます。 -
- 節があったり筋があったりと、自然ならではの魅力を楽しむことができます。
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表情豊かな汁椀 1P
- 節があるまま、最後の工程まですすみ完成するものも多くあります。こちらは商品にはならず、ロスとなります。
この世界にふたつとない個性豊かなお椀もリターンのお品として出品いたします。「しらさぎ椀」という屋号の入った看板商品の汁椀です。天然木の個性を楽しんでいただけたら嬉しいです。 -
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表情豊かな汁椀ペア
- 表情豊かな汁椀をペアでお届けします。ふたつとも違う味を楽しんでいただけるので、ぜひ大切な人とペアでお使いください。
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ロスの木への愛 (リターン品全て)
- リターン品全て(ブックエンド大・ブックエンド小・花器 大・花器 小・個性豊かな汁椀ペア)をお届けします。緑の募金へは7500円の募金をさせていただきます。
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未来の緑の愛(リターン品すべて+お礼動画 "製造風景と職人裏話" )
- リターン品全て(ブックエンド大・ブックエンド小・花器 大・花器 小・個性豊かな汁椀ペア)をお届けします。緑の募金へは10000円の募金をさせていただきます。
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さいごに
- スーパーには形の真っすぐな きゅうりや大根を陳列するために、曲がったものや大きさ
が平均より大きいまたは小さいものは、破棄されているそうです。破棄しないで曲がったきゅうり も店頭に並べてくれたらいいのにな、と思ったことがあります。
私達の節のある木をロスにまわしてしまうことも、同じように、節ありでも構わないのに、という方がいるのではないかと思います。私達の木地の産地は全国的に見ても、質や技術が高いと言われています。 - そこには、原木仕入れの目利き、製材の正確さ、乾燥の徹底管理、轆轤技術の向上。すべてに勢力を注ぎ日本一の美しい木地を作るという思いで ものつくり で技術を向上させてきたからです。
そうした技術面の他にも、ロスになっている木が多くあることで均一性のある質の高い木地を提供できている事を知っていただき、木の個性ある表情に愛着を持って使っていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。 -