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プロローグ
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- はじめまして、ツチノネ工房と申します。
岐阜県土岐市という美濃焼の産地で活動をしています。
土岐市には数多くの陶芸作家さんが活動している、焼き物の量産が得意な町です。
あまり認知はされていませんが、全国への出荷量は全国No.1です。
私がキャッチフレーズをつけるとすれば、美濃焼はいわば「人間国宝から100円ショップまで」といったところです。
日用食器を地方の産地に絞って選ばない限り、おそらくどの家庭にも美濃焼は入り込んでいると思います。 -
このプロジェクトのポイント
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- 陶芸作家として日々は器やオブジェを制作しておりますが、焼き物の可能性がどこまであるかという事をいつも考えております。
人の生活に溶け込み、暮らしの必需品になり得るものを焼き物で生み出せるのではないか。
この考えがきっかけで、今回は磁器土の透光性を活かしたペンダントライトを制作致しました。
普段は器など焼き物だけで完結する制作ですが、今回はペンダントライトなので様々な素材との組み合わせを考えないといけません。
試作段階で止まっていたものを費用の関係で後回ししていたので、このチャンスをきっかけに、多くの方の手に取っていただきたいです。
今回のプロジェクトは、磁器粘土のペンダントライトが人の興味を惹くか否かの試金石になると思います。
手間暇をかけて作るからには、多くの方に支持していただきたいです。
その足掛かりとして、まずはクラウドファンディングで達成することで作る理由になると思います。
プロジェクトで集まった支援金は、型屋さんとの相談や量産体制など、今後の制作における必要経費にあてさせていただきます。
今回の挑戦はこれから制作をしていく上で、何としてもやり遂げたいです。 -
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リターン
- 大きく2種類のお礼をご用意させていただきました。
普段制作している焼き物の作品、そして今回のプロジェクトで制作したペンダントライトを実際に皆さまに使っていただきたいと思っております。 -
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普段制作している焼き物の作品をお届けいたします。
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- 一つ一つ手で制作しているものや、この町の特性を活かした量産の技術を使ったものなど。
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- 今回のプロジェクトで制作しているペンダント。
まだ設備が整っていないので数は少ないですが、少しでも早く使っていただきたいと思います。 -
ごあいさつ
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- はじめまして、ツチノネ工房のアサ佳と申します。
岐阜県土岐市で陶芸作家として日々制作しております。この度はいつもの制作とは別に作品の幅を広げていきたいと思っていたところ、Creema SPRINGSさんにお声をかけていただきこの機会をいただきました。ありがとうございます。
この記事をご覧になっていただいている皆様、貴重なお時間をありがとうございます。 -
制作手順
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ロクロは使わない!量産の技術、射込み
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- 通称ガバ射込み。
作った原型から石膏で型を取り、泥を流し込むと同じものがいくつも取ることができます。 -
粘土が乾く前のしっとり段階でくり抜いて柄を作る
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- まだ触ってしっとりする程の柔らかさの間にカッターでくり抜いて柄を作っていきます。
普段は問題ないですが、夏場は乾いて固くなるのも早いのでスピードが命。ですが、丁寧にくり抜かないと粘土が切れてしまうので両立させるための集中力が大切です。 -
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- 全てくり抜いた後、完全に乾燥させて水拭きしてバリを取っていきます。
その後、窯に入れて1200℃を超える温度で焼き上げて完成です。 -
- 部屋にこのペンダントライトを一つだけを照らすと、くり抜いた模様が部屋全体に浮かび上がります。自粛ムードのある今、とても落ち着いた夜を演出することができます。
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最後に
- このページを最後まで見て頂き大変ありがとうございました。
今回焼き物にあまり馴染みのない人の目にも情報が届くと思います。そういった方にどうアプローチできるのか、器以外の焼き物というさらに馴染みのものではありますが、普段の生活で焼き物に興味が無かった人に対しても「こんな焼き物もあるよ!」ということを伝えられたらいいかと思います。