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はじめまして
- ガラス作家の岡本亮です。
2008年にガラスづくりをはじめてから12年になります。 -
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『日常に溶け込む神秘を大切に想う気持ちを伝え共有したい』
- 細胞の密集、遺伝子の螺旋、移りゆく雲、水の流れ、宇宙の形…など、当たり前にある不思議で儚く美しい自然界に想いを馳せて作品作りをしています。
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作品づくりについて ~自然から学ぶ~
- 自然界のいたるところに存在している「自然の恵み」を改めて感じてもらえるような作品を目指しています。
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身近にある自然の形
- 生きることにも共存しているこの「自然の恵み」というものは、ずっと僕の心を動かしてきました。
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硝子と水
- 水に由来する作品が多いのですが、溶けたガラスは水よりも粘度が高いので、ゆっくりと変化していきます。
ガラスを作るときは遠心力と重力に手を添えて形を作っていくのですが、様々な条件が重なって様々な表情・形になっていきます。
温度や動きを感じて、ガラスが行きたいところに収まらせてあげるような感覚を大切にしているので出来上がったものが自然の一部になったように感じます。
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手作業の僅かなムラが、ただ溶けゆくガラスに影響を与える。
- 風が雲を散らすように、人工という影響が生む歪さも特別なものに想えてきます。
作品を作るときにイメージするのは、自然界のあらゆるものに存在する共通点。
その一員として自分が重なった瞬間に、何か神秘のようなものを感じるのです。
今まで作ってきた作品はどれもそういう感動とともに形にしてきたものでした。
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「いくら格好良くても使い勝手が悪いと台無しだよ」
- という琉球ガラスの恩師の言葉を胸に、対象物を知ることからもの作りが始まり、そこに造形美や想いなどの独創性をどう落とし込むかを考え、完成した後も品質を高めるため常に改良を続けます。
それが、いまのものづくりのスタイルに繋がる原点です。
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作品について ~デザインや想い~
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日本は世界の縮図
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- 神話に『日本は世界の縮図』という言葉があります。 生命の力強さとやがて消えゆく儚さを泡や細胞や粘菌に形容して表現しました。 透明なガラスにも影があるように、無いようで在る、大切なものを忘れないでいたいと想いを込めました。
【展示方法】日本地図をバラバラにして世界地図を表現しました。透明なパネルの上に世界地図を反転した状態に並べ一見何だか分からないものが、下から照明を当て壁に影を映すことで始めて世界地図が認識されるように考えました。
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残像 -Afterimage-
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- 雨の水溜り 静寂の水平を歪め弾け波打つ 儚く消え逝く実体は変化という影響を与えている 命の連鎖(輪廻、繁栄) 過去、現在、未来へと繋がる生命の証を時を超えて視覚的に重ねた残像で表現しました。
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禅 Zen -Buddism- ○△□
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- 禅に○△□が万物を形成しているという考えがあり、それらが重なり連なる様を森羅万象に結びました。 大小の まる さんかく しかく のパーツを複雑に繋げました。 紐を繋ぐ場所や角度を変える度に様々な表情を魅せてくれます。 〇 円相 △ 禅の坐相 ☐ とらわれた心
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ガラスとの出逢い "琉球ガラス"
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2008年、今から12年前の沖縄。
- 琉球ガラス工房でコップ作りの体験をしたのが溶けるガラスとの出逢いでした。
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- それまでの硬く冷たいものだったガラスへのイメージが一変しました。
「触れたい」という強い衝動を感じたのを覚えています。
その場で「ガラスを仕事にしよう」と決意しました。
体験した直後、その工房で働けないか頼みましたが「人が足りてる」と断られました。
それからは「ガラス職人になる」と宣言する様になりました。
沖縄のガラス工房を調べて電話をかけまくり、ついに弟子入りさせてもらえる工房を見つけました。
それが、僕のガラスづくりのはじまりです。 -
- それから、3年半ほどガラス工芸に携わりました。
当時作っていた琉球ガラスは、現在の作品の雰囲気とは違うものでした。
働いていく中でどんどんガラスの魅力に惹かれていきましたが、同時に自分の作りたいものは少し違うものだと感じるようになっていました。 -
- 当時から、コップやお皿というより蜘蛛の巣や木の枝のような作品を作りたいと思っていたのですが、技術の問題ではなく「種類や技法が違うガラスの存在」というぼんやりとした気付きの中で、続けていくことに限界を感じ始めていました。
色々と想いもありましたが、会得したい技術を求めて沖縄を出ることに決めました。
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”ウルグルグラス” 軌跡
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- 関東では、教室に数回通って基本的な技術を学んだ後はアルバイトをしながら独学で勉強を続けました。
琉球ガラスで得た技術や知識が役立つ事もありましたが、素材も技法も異なるため根本からリセットしないと進めない事も沢山ありました。
独学故に遠回りや苦労もしましたが、そのぶんガラスへの理解が深まったと思います。 -
- 2012年に-uruguruGlass-として活動を始めてから時間をかけて少しずつ色々な方に知ってもらえるようになりました。
ありがたいことに2015年にアルバイトを辞めてからガラスづくりだけで生活ができています。 -
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感謝の気持ちが日に日に募っていくのを実感しています。
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- これからも、生きていく中で感じること・伝えたいこと・表現したいことを作品にしていきたい。
自然の理への理解を深め積み重ねたその先で、自分にしか出来得ない作品を人生かけて追求したいと想っています。
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最後に
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この出来事が、善い変化に繋がればいいなと願っています。
- 1人でも多くの方の幸せに繋がるように努力を続けて応えていきたいと思います。
工房設立や生活、創作を続け生きることが、その先に或ればと想っています。 -
- 今後の活動も各SNSなどを通して皆さんにお伝えしていけたらと思います。
ぜひフォローしていただけると嬉しいです。 - *このプロジェクトにお誘いいただき形にするため尽力してくれた担当者様と協力してくれた周りの方々に感謝します。
長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
- ウルグルグラス 岡本亮
- その他お問い合わせ|gaws@uruguruGlass.com