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クラウドファンディングでチャレンジしたいこと
- ・本格焼酎を使った果実酒作りを通じて、麦焼酎のイメージを変えたい。
・さいはてリキュールのファンを増やしていきたい。
・ 里山里海の美しい能登という地域に興味を持っていただき、雪国の麦焼酎造りを知っていただきたい。
支援を頂いて集まった資金は、さいはてシリーズを増やしていく過程で必要な小ロット生産できるタンク、濾過機などの購入費や新商品の企画費などに使用させていただきたいと思っています。 -
はじめに
- みなさん、はじめまして! 石川県の奥能登の最北端「珠洲市」というさいはての地で本格麦焼酎を製造している 能登焼酎 日本醗酵化成株式会社の 3 代目の藤野裕子と申します。
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- 私たちは日本酒造りの盛んな石川県において、県内で唯一、本格麦焼酎を製造している
さいはての蒸留所です。 -
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- 原料は良質な国産大麦のみを使用し、仕込みは比較的温暖な春と秋の限られた時期を見極めて行い、無添加で丁寧に造っています。 季節があざやかに変化し、自然がどこまでも美しい半島「能登」で この土地の自然と風土に培われた能登杜氏仕込みの製法と能登人のこだわりの気質で 磨き上げられた特異の技で雪国のならではの焼酎造りを行っています。
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このプロジェクトのきっかけ
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麦焼酎を若い人にも飲んでほしい
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- 今若い世代のお酒離れが加速していると言われています。
私の周りでも特に若い女性で焼酎を飲む方はまだまだ少ないのかなと感じていますが、
じつは焼酎には女性にもおすすめなところがたくさんあります。
・低カロリー、低糖質、プリン体 0
・二日酔いしづらい
・どのジャンルのお料理とも合わせやすい
・血液サラサラ効果
などの特徴があり、ヘルシー志向の方にもおすすめです。 また、割るものを氷、水、炭酸、お湯など季節やその日の気分で変えたり、 割合も自分の好きな濃さに調整してアレンジして飲むことができるのもいい点です。 おすすめポイントはたくさんある焼酎なのですが、若い世代の方や女性にはそういったところがまだまだ浸透していないように感じています。 - これから先もこのさいはての焼酎造りを守り続けていくためには、今後若い世代のお酒の需要が必要不可欠です。まずはその世代の方に焼酎に興味をもっていただくきっかけをつくることからはじめよう!と思い、今回はさいはてリキュールを作る楽しみと出来上がったリキュールを味わって楽しむという 2 度楽しい「おうちでさいはて」プロジェクトを立ち上げました。
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コロナでの影響
- このプロジェクトのもう1つの背景には、今回のコロナウィルスの影響もありました。
この度の新型コロナウィルス影響拡大により被害にあわれた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
コロナウィルス感染拡大の影響を受け、手指の消毒液が不足したことから厚生労働省
より酒蔵が作る 60vol%以上の高濃度アルコールを手指の消毒液の代替品として使用
することが特例で認められ、 製造可能な全国の酒蔵が企業努力で、高濃度アルコール
の製造を開始しました。 -
- この経験からお酒は色々な活用方法があることに気づかされましたとともに 、今後のお酒の在り方について改めて考えるきっかけとなりました。
これまでは「美味しかったよ!」と喜ばれることはありましたが、今回特例で製造した消毒液のように「助かったわ!」と人に感謝されて喜ばれるという体験は初めてでした。
もちろん、酒蔵としては美味しく飲んで味わっていただくのが 1 番なのですが、
今回のことをきっかけに今後、焼酎がより皆様のライフスタイルに寄り添った、
身近で必要な存在になる新たな可能性を感じました。
そのまま飲む以外の活用方法としては
◇消毒液の代わりとして手指につける(60vol%以上のアルコールがコロナウィルスに有効)
◇ドアノブや机、床などの除菌として拭く(60vol%以上のアルコールがコロナウィルスに有効)
◇梅干し作り(35%以上のアルコール)
◇果実酒作り(35%以上のアルコール)
◇ハーブチンキ作り(35%以上のアルコール)
※ハーブチンキとは 35%以上のアルコールにハーブなどを漬け込んで虫よけスプレーやルームスプレーとして使用できる。 -
- などいろいろな活用方法があります。
コロナウィルスの影響で色々なことが制限されている今。
消毒液以外にも焼酎屋として皆さまになにか提案できることがないかを考え、
自宅で過ごす時間が長くなっている今だからこそ、これまでやったことがなかったことをやってみようというきっかけにして、楽しんでもらえたらと思い、今回の果実酒キットを制作しました。 -
おうちでさいはて について
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- 本格麦焼酎で造った果実酒を作るためのお酒「WHITE LIQUOR35%」と氷砂糖と専用容器瓶をキットにしてお送りいたします。お好みの果実をご準備いただくだけで簡単に果実酒が作れます。自分で作る~飲むまでを楽しみながら、お家で過ごす時間をより豊かに過ごしましょう!
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WHITE LIQUOR35%
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- 今回の果実酒作りに使用していただく「WHITE LIQUOR35%」というお酒は果実酒用に作った本格麦焼酎です。
よく皆様がお店で見かける大きなペットボトルや紙パックで販売されている無味無臭のホワイトリカーとは違い、能登焼酎が作るホワイトリカーは よりおいしい果実酒になるよう、焼酎の製造工程の「蒸留」という作業で抽出される最初の方にでてくる初留から中留部分の上質なアルコールだけを使用しています。さらに3 年以上熟成させて、酒質を安定させ、口あたりのやわらかい、まろやかな本格麦焼酎に仕上げています。
本来なら、そのまま麦焼酎として飲んでも良いほどの熟成焼酎を今回、果実酒用のアルコール度数に調整して造りました。本格焼酎のホワイトリカーで果実酒を作ることで、より濃厚な味わいのリキュールに仕上がります。 -
氷砂糖
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- 氷砂糖は国産のものを 200g お送り致します。
粉砂糖ではなく氷砂糖にこだわる理由は仕上がりの味わいが全然違うからです。
ゆっくりと解けていく氷砂糖の方が浸透圧による果実の旨味をより引き出し、さらにすっきりとした甘みに仕上げてくれます。
一緒にお送りするさいはてレシピをご参考に漬け込む果実によって使用する氷砂糖の量を調整してください。 -
セラーメイト保存用密封びん(1リットル)
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- 小さなパーツまですべて日本製の密封瓶です。広口で中身を取り出しやすく、持ち運びにも便利な取っ手付きのものを選びました。
耐熱ガラスではございませんので熱湯をかけて消毒をしないでください。
消毒方法については、いくつか方法をさいはてリカーメイトレシピに記載してありますのでご参考にしてください。
出来るだけ冷暗所での保管をおススメいたしますが、中身が見えるのでお部屋のインテリアとして飾っても素敵です。 -
- お酒作りの仲間という意味を込めて「さいはてリカーメイト」のオリジナル下げ札も作成しました。
漬け込んだ果実、漬け込んだ日、飲み頃を記入できますので、瓶に下げて出来上がりを楽しみにお待ちください。(縦7㎝×横5㎝ ひも付き) -
さいはてリカーメイトレシピ
- 初めての方にもわかりやすい瓶の消毒方法とおすすめ果実の作り方のレシピを同送致します。
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さいはてのシーグラス
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- 能登の海で見つけたシーグラスと貝殻をお届けします。インテリアとして飾ったり、アクセサリーに加工したり。さいはての海を感じていただけましたら幸いです。
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さいはてのバッグ
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- さいはてシリーズのイラストが描かれたミニトートバッグです。
おうちでさいはてキットを入れる以外にも、ちょっとしたお出かけや
お弁当を入れたりと再利用できます。 -
その他のさいはてシリーズ
- さいはてリキュールシリーズの『さいはてジンジャー』と『ウメノさいはて』です。
さいはての味を美味しくリキュールにしました。
能登半島のさいはてにある「狼煙の灯台」のロゴの雰囲気も人気のシリーズです。 -
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◆さいはてジンジャー
熟成させた麦焼酎(WHITE LIQUOR35%)をベースに奥能登の太陽をあびて丁寧に育てられたシソと生姜、レモンを氷砂糖と一緒にじっくりと漬け込んで造ったお酒です。
ぴりっと生姜に、香り高いシソとさわやかなレモンがあと引く味わい。
さいはての知恵がギュギュっと詰まったからだ想いのリキュールです。
アルコール分14% 内容量300ml
◆ウメノさいはて
熟成させた麦焼酎(WHITE LIQUOR35%)をベースに能登のおばあちゃんたちが愛情込めて作った能登産の新鮮な青梅と氷砂糖を漬け込んで造ったお酒です。
3年間熟成させて仕上げたこのお酒は、梅の酸味とまろやかなコクが絶妙なバランス。
さいはての恵みを贅沢につめこんだ梅酒です。
アルコール分14% 内容量300ml -
- 「おうちでさいはて」プロジェクトではご自身で愛情込めて造ったリキュールを飲んでいただき、いつものおうち飲みをちょっぴり贅沢な気分で楽しんでいただきたいと思っております。
そして、今まで麦焼酎を飲んだことがない人や苦手だった人も「おうちでさいはて」の体験を通じて麦焼酎のいろいろな活用方法、楽しみ方を知ってもらい、麦焼酎を飲んでみようかなというきっかけになっていただけましたら幸いです。 -
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能登焼酎 日本醗酵化成株式会社について
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なぜ能登で焼酎造りを始めたのか?
- 創業者である私の祖父は大学で醸造学を専攻。
のちに満州に渡り、大陸科学院でビタミンについて追及した根っからの研究者でした。
学んだ発酵学の知識を活かして郷土の振興のために特産物になるものをつくろうと
戦後、故郷能登でアルコールを業とするこの会社を立ち上げました。
当初は合成清酒の製造をしていましたが、その後発酵学の知識を活かし
清酒どころ石川県ではまだだれもやっていなかった焼酎の製造に取り組みました。
祖父は自ら進んで新しいことを考え、行動する人でした。
どうせやるなら人と違うことをやろうと考えたのだと思います。 -
雪国の焼酎造り
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- 日本酒造りの盛んな石川県において、仕込みを行う杜氏や蔵人はもちろん焼酎造りは
初めての人ばかり。
雪国の焼酎造りに教科書もなく、試行錯誤の日々が長く続いたそうです。
そして幾度もの失敗を重ねながらも妥協することなく造り続け、ついに雪国の焼酎造りに適した独自の手法を編み出し、他とは違う能登ならではの焼酎の味わいを造り上げました。 -
能登焼酎のこだわり
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- その一つがもろみの熟成です。
温暖な地域では長くもろみを寝かせることはできませんが、雪国能登の気候風に適した製法として祖父はもろみの発酵に通常の何倍もの時間をかけました。 -
- また、造った焼酎を熟成させることにも人一倍こだわりました。
「最低でも十年、熟成するまで出荷するな」が口癖だったそうです。
祖父は蒸留酒である焼酎は、ウィスキー同様、寝かせれば寝かせるほどおいしくなることを実現したかったのだと思います。 -
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本格焼酎ブーム到来
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- そんなこだわりの焼酎造りを続けてきましたが、日本酒処である石川県では焼酎を飲む人も少なく、造った焼酎を売るのもまた大変でした。
酒屋さんを1件1件訪ねては、断られる日々を繰り返しながら我慢の日々が続きました。
地道な販売を続ける中、2003 年に全国的な本格焼酎ブームが起こりました。
全国的にも焼酎人口が急激に増えるきっかけとなり、石川県においても焼酎の需要が高まりました。
原料の風味がよりしっかりと味わえる本格麦焼酎の良さが伝わり、
健康を気にされる方やヘルシー志向の方にも多く飲まれるようになりました。
また熟成の長いものは、より美味しいと評価され、その価値を認めてもらえるようになりました。その時、長年祖父がこだわった「長期熟成」の想いが実った気がしました。 -
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- 焼酎といえば九州などの温暖な地域で主に造られてきたもので、雪国の焼酎というと大変珍しく思われるかもしれませんが、この土地の気候風土にあった製法で造り上げ、寒暖差の厳しい能登の気候風土でじっくりと熟成させた焼酎は、荒々しさがなくなりまろやかな自然の甘み、コク、旨味が加わります。
「味は正直だから手は抜けない。」
いそがず、あわてず、じっくりうまさを醸すまで自然と対話を続け、
これからもこの土地で造る意義を見出しながら、能登ならではの焼酎造りを続けていきたいと思います。 -
最後に
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- ここまでお読みくださりありがとうございました。
コロナウィルスの影響もあり自宅で過ごす時間も長くなってきた今、
自分で果実酒を作る楽しみを通じて、より多くの皆様に焼酎の美味しさと
活用方法を知っていただくきっかけになりましたら幸いです。
さいはて、能登に想いを馳せながら味わっていただき、
今後もさいはての小さな蒸留所を応援していただけましたら大変嬉しく思います。 -